レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ
マーティン・スコセッシ監督といえば、名優ロバート・デニーロ。
この2人のコンビといえば、ヤクザ映画。
決して社会に認められざる人たちの生活を舞台にしているのですが、
なぜか面白い。
日本のヤクザ映画のような、漢気や仁侠など全く描かれていない。
特に「グッドフェローズ(1990年上映)」はマフィアになりきれない身勝手で、
自分たちさえ良ければいいといった、チンピラたちがマフィアのボスたちを殺しまくる、
最後までクズのような人生を送る、絶対に足を踏み入れたくないような世界を描いているのに、なぜか面白い。
スコセッシ作品は、スピード感があって飽きさせないんですよね。
そんな彼の作品の中では、ディカプリオ主演も多いのですが、
その中で「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は3時間の映画ですが、
やはり、あっという間のスピード感で、個人的には好きなのです。
(18R+なので、観る際は気をつけてください)
ディカプリオはウール街で株のバイヤーとして稼ぎ出し、会社を作り、更に大成功。
セックス、金、ドラッグ、権力を手にしたディカプリオ。
スコセッシ映画だから面白いけど、実際こんな会社やだよねーって思うくらい
下品。金儲けのためならなんでもあり。
世間も舐めすぎ。
でも、会社がどんなに大きくなった時だけでなく、会社がピンチになったときも、
社員が社長(ディカプリオ)についていくんですよね。
この映画の見どころの一つです。
なぜ、この映画が面白いのかの一つ。
社長(ディカプリオ)が会社を愛している、社員を愛している、からなんです。
何度もいいますが、日本のヤクザ映画のような、漢気や仁侠なんてありません。
でも、結局人の心に打たれるのは、人間愛なのかもしれません。
もちろん、決して悪いこと(犯罪)を推奨しているわけではありませんが。