劣等感からの成長
「障がい者と健常者との境界線は本来ないはずである。
もし、誰かのサポートを受けられない人を障がい者というのならば、
世の中の人は全て障がい者となってしまう。
なぜならば、人は誰もが一人では生きていけないから。」
これは、私が障がい児施設のボランティアを2年ほどしていたころに、
あるドクターから学んだことの一つです。
人は誰かのサポートなくして、一人では生きてはいけません。
しかし、意思決定と意思表示は一人でしか出来ません。
それを自立というのだとそのドクターは仰いました。
私は医学的な肉体的ハンデはありません。
しかし、背が低いので、高いところに荷物を取ったりするのに、人の力や脚立が必要です。
もちろん、肉体的なことだけでなく、集中力や記憶力、また精神力なども含めて
人より劣っていることを認めなければいけません。
だから私は自分のコンプレックスを大切にしています。
もちろんコンプレックスを認めることはあまり気持ちのいいものではありません。
しかし認めなければ、努力は始まりません。
なかなか簡単には成果は出るものではありませんが、
ほんの少しずつ進化はしているようです。
日本の海軍軍人で連合艦隊司令長官だった山本五十六は、
左手の指二本と右腿を永遠に失われた体でありながら、
「人はだれでも何かの負い目がある。その負い目を克服しようとするところに、人間の進歩がある。」
と言ったそうです。
自分に劣等感の自覚があり、それを乗り越えようという気持ちがあるかと、
劣等感から目を背けている人とでは、成長のスピードは大きく違うと思います。
諦めずにずっと頑張り続けられるのは、
劣等感を乗り越えたいという気持ちがあればこそです。
今週もよろしくお願いいたします。