セールスと演者
最近演技力が凄いなと思う俳優さんの一人で、山田裕貴さんが挙げられます。
情けない役から、生真面目な役、力強くて男らしい役から、2枚目の役まで何でもこなし、
毎回「えっ?! この人山田裕貴??」
と思ってしまう。
一流の俳優さんが、演技するのに意識していることについて、
「この人物はどんな気持ちでいるのか?」
とか、
「演出家や監督さんの伝えたいことを考える」
など、あらゆるメディアで語っているのを聴いたことがあります。
さて、セールスも俳優業に近いものがあると思います。
俳優さんには台本がありますが、同じ台本を渡されても、観ている人に魅了させる俳優さんと、そうでない俳優さんがいるのと同じで、
セールスも同じ商品を扱っているのに、売れるセールスと売れないセールスがいます。
また、同じスクリプト(台本)を渡しても、売れるセールスと売れないセールスがいます。
これは俳優業と同じように、本当に伝えたいことが腹落ちしているかどうか、
この商品やサービスを考えた人は、どんな思い(メッセージ)を持っていたのか、
目の前にいる見込客がどんな問題を解決したいと思っているのか?
それはなぜなのか?
そういった気持ちをわかろうとするかどうかの違いなのかもしれません。
更に、セールスは演出家であり、脚本家でもなければいけません。
脚本や演出には必ずメッセージがあります。
スクリプト(台本)もメッセージ性を持たなければいけません。
人から与えられたスクリプト(台本)を丸暗記するのではなく、メッセージを見つけ出すこと。
もっと言うと、自分のメッセージに合わせたスクリプト(台本)を自分で作ること。
演出も同じです。
いかに相手に伝わるかどうかは台詞だけではなく、演出も必要です。
ドラマや映画から学ぶことは、たくさんあります。
上っ面のセールスにならないように、日々精進ですね。